* 原子力 1
2011/04/13 | Filed under 未分類 | Tags .震災、原発事故のあと1ヶ月ほどたつと、震災直後とは報道の文脈がすこし変化して、原発の事故について「安全です」をくり返してきた政府の対応や、対策をしてこなかった東電、原子力安全保安院などを批判する内容になってきています。
けれども、そのまとめとしては、「原子炉の安全対策の不備」云々という話になってしまっていて、これは やっぱりちがうと思います。それもこれも、今まで無知だったわたしは、この事故のあとに勉強してみてわかったのですが。。。
広瀬隆さんが書いておられるように、原子力の本当の問題は、原子炉の安全管理とか、発電所の耐震構造などという次元ではないと思います。たとえ、どんな地震でも壊れない原発を発明したとしても、さらに深刻なのは、つねに大量の放射性の燃えカス、つまり核廃棄物を生み出してしまうことです。(いわゆる「死の灰」)
それらは、最長で何万年にもわたって 強烈な放射能をもちつづけるので、ずっと監視が必要なのです。そんな危険なものを、最終的にどのように処理するか、という答えは、世界中どこでも 本当には出ていません。だから、すでにドイツは10年以上も前に、順次原子力を廃止することを決めて代替エネルギーの開発に力を入れています。太陽光発電がドイツで進んでいるのは、そういう事情があったようです。
逆に原子力を軸としたビジネスに、国の経済が大きく異存しているフランスは、これからは苦しいことになるかもしれません。そして、この間サルコジ大統領が、突然日本にやってきたように、フランスと日本は、原子力を通して深い関係にあるようです。
アメリカですら、核廃棄物の置き場所をめぐって、右往左往している状態です。国土の狭い日本では、事実上の行き場所がほとんどなく、青森県六ヶ所村の再生処理施設という名の施設に、「仮置き」という名のもと、最低数百年は監視するという予定のもと、ほとんど永久に置かれようとしているばかりか、今ではそこにも新しくは運べず、結局は、原子力発電所の使用済み燃料プールに いっぱい置いてある状態なのです。これが行き場所がみつからないまま、このままいけば、いずれ原子力発電所は、使用済み燃料の置き場所がなくなり、運転をつづけられなくなるとも言われています。
もともと、原子力発電をはじめた1960年前後、日本では そのような廃棄物はドラム缶に詰めて海に捨てるつもりだったそうです。でも、それはやはり許されず、決定的な解決策がないまま 今に至っています。地中奥深くに埋めるという案が有力だそうですが、何万年も耐久力のある容器など 現代の科学では発明されておらず、数十年もたてば放射性物質がもれだすと言われています。ほんとうに、どうにも出来ないのです。
そうこうしている今日の今も、日本じゅうで原子力発電所が運転されて、そのような廃棄物がうまれています。その量は、たった1日分でも、原爆なんて比較にならないほどの膨大な量。それを、わたしたちの世代でなく、子供や、その子供たちの世代に負の遺産としてのこさないといけない。。。こんなことを考えているだけで、わたしは、生理的に耐えられません。福島原発があのような状態になっている今になっても、原子力を推進すると発言する人たちは、この核廃棄物の問題について、この事故以前の私のように、無知であるか、もしくはそのことを無視しているか、どちらかしか考えられないと思います。
そして、世界的にも使用済み核燃料のあとしまつのしかたの答えが きちんと出ていないことがわかっていながら、それを技術だとして、ほかの国にセールスしようとしていたのだとすると、それも考えられないことだと思ってしまいます。
「原発をやめると電気を供給できない」というのは事実ではなく、水力と火力を全部稼働させれば、じゅうぶんだというデータがあります。
そして、「原発をやめると 仕事がなくなる」という声もあるようですが、原子力発電をやめても、廃炉の作業だけでも最低10年かかるし、今後半永久的に使用済み核燃料の監視の仕事はつづいていきます。「原子力の廃止」が決まっても、そこで働く人たちが 即座に失業するということは、ないとおもいます。
これからの経済活動、技術開発、原子力の研究は、今人類が陥っているこのどうしようもない状態を、少しでも解決する方向へ進むことを、目標にするべきではないのでしょうか。
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