Archive for the ‘kindle’ Category
* エミリ・ディキンスンの庭から
2010/02/03 | Filed under kindle, 本, 花 | Tags エミリ・ディキンスン.Book in Book (綴じ込み冊子)を作らせていただいた,MOEの3月号が,今日発売になりました。
今月のMOE,巻頭の特集は,「わたしのワンピース」という絵本でおなじみの,西巻茅子さんの特集です。西巻さんは,刺繍による絵本も手がけていて,やっぱりご自身も,洋裁への愛着がとても深いそうです。
そのほか,絵本のほか手芸本も出しておられるイラストレーターのスドウピウさんや,わたしと同じく京都在住で,布の型染めでいろんな作品を作っている関美穂子さん,それから今回のBook in Bookのデザインをしてくださった大谷有紀さんの2eというユニットによる,びっくりするほど可愛いレースや刺繍の雑貨など,刺繍や手芸,布の手作りが好きな方にも,ツボにはまるような情報が満載で,本当におすすめです。
そして,今回 じぶんの手がけたBook in Bookについて…
森,野原,薔薇… ディキンスンの詩に こんなふうに絵を合わせてみたいな-と,思っていました。たぶん,もう20年は思い続けていたこと。それをずっと以前にMOEの編集のMさんにお話したことがあったのですが,今回こんな機会をいただけることになったのです。
草花そのものを素直にうたった美しい詩。草花というモチーフを通じ,心のなかのことを,表現した詩。今回えらんだディキンスンの詩は,長年いつも読み返してきた作品です。
見開きのすみれの野原のページにある,ふたつの詩は,生き方について語っています。
それから,薔薇の精油の詩は,ディキンスンにとっての「詩作」をテーマにしていると思います。
ディキンスンの詩は,一読しただけでは意味がわからないものもたくさんあります。原詩ならなおのこと,ですが,それは日本人のわたしたちが英語で詩を読むからだけではなく,アメリカ人の人が読んでも,時には「サッパリわからない」そうです。
そういう時は言葉どおりに素直に読んでみると,心で感じ取ることができるのよ。。。というのは,恩師の(ディキンスン研究の第一人者)鵜野ひろ子先生の言葉でした。
今回の絵,去年の11月と12月の2ヶ月ほどの間,描いていました。表紙と背表紙になっている野原の絵は,じつは,p64と65の ねむっている花たちが「めざめた」野原のイメージです。
何度も描き直したりしながら,でも,描き終わるときには寂しくて,もっと,ずっと描いていたいと思ってしまいました。
* スカボローフェア - 妖精のいたころの音楽
2010/01/18 | Filed under kindle, 音楽 | Tags Steeleye Span, The Blacksmith, サイモンとガーファンクル,, スカボローフェア,.個人的にもgoogleやwikipedia , LINNETではPaypalと、アメリカで開発されたインターネットのサービスなしでは 毎日が暮らせないという生活になったことに気づかされます。。。
アメリカから発信される文化/文明が、世界の大部分をおおうその前には、世界の大部分が大英帝国の領土だという時代がありました。なので、1世紀強のあいだ、英語は世界のメジャー言語です。いま、英語圏から発信されるサービスの多くは,世界のあちこちで同じように手に入るというのがウリとなっています。外国でスターバックスやマクドナルドの看板をみつけたときには、ホッとしてしまったりして。
でも、ときどき、感じてみたくなるのです。「英語圏文化」が、まだ「辺境」の場所の「フォークロア」だった時代、「ブリテン島」が、深い森におおわれていて、森にはいろんな妖精が住んでると みんながおもってた。そんな時代が,その前にはあったんだなあ、、、ということを。
で,イギリスやアイルランドの民謡を聞いたりします。
たとえば、サイモンとガーファンクルでも有名な「スカボローフェア」はイギリスの民謡だそうです。特徴的なフレーズの「パセリ,セージ,ローズマリー,タイム」は妖精に悪さをされないようにするための呪文だとも言われています。日本でいえば、ほとんど「南無阿弥陀仏」に近いのかな。旋律も,妖精の住む深い森に似合いそうだし。。。
Steeleye Spanというバンドの The Blacksmithという曲,学生時代にくりかえし聞いたなつかしい曲ですが、これもスコットランドの民謡だそうです。Blacksmithは「鍛冶屋」。鍛冶屋の男の人と恋に落ちたけれど、裏切られた。という失恋の歌。Steeleye Spanのほか、いろんな人が歌っています。
* ポーリー,おはなのたねをまく
2010/01/18 | Filed under kindle, 本 | Tags La mission de Séraphine, ポーリー おはなのたねをまく.3月中旬に、翻訳をてがけた本が出版になります。「ポーリー おはなのたねをまく」PHP研究所 文 シルヴィー・オーザリー=ルートン 絵 ミリアム・デルー 訳 前田まゆみ です。ねずみの子 ポーリーが、おじいちゃんにたのまれたお花を育てるのですが・・・?入園のお祝いなどにも良さそうなかわいい本なので、ぜひ、読んでいただけたらうれしいです。
原書は ’La mission de Séraphine ’,ベルギーの絵本です。
(↓うちのPCで見る限り,音声大きめです。音を小さくしてから、ご覧ください。とくにオフィスでご覧の場合)
原書はフランス語ですが、仏語だけから直接訳したわけではありません。。。英訳もあったのでございます。
翻訳のしごとは 楽しいだけでなく,他の作家さんの絵本の世界にそのまま入り込むので、かなり勉強にもなります。2月3日発売の白泉社 MOEの綴じ込みブック・イン・ブックでは、エミリ・ディキンスンの詩をいくつか訳出しました。絵本や詩は、ことばが少ないものですが、少ないだけに、逆に難しいことがあるというのも痛感しました。でも、とてもやりがいを感じます。
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