* こうさぎましろのお話
2006/10/12 | Filed under 本 | Tags .気がつくと もう季節が移り変わっています。
今日、MOEという雑誌の方と電話取材でお話をしました。わたしが推薦した、 クリスマスの贈り物にしたい絵本のことについて・・・
その中の1冊に選んだのは 「こうさぎましろのお話」です。
この絵本は ずいぶん、むかしからあるみたいなのですが、わたしが読んだのは大人になってから。たまたま甥っ子たちへのおみやげを探していて、子供のころ見たことがあった、懐かしくて落ち着いた感じのかわいい絵だったので、それほど内容を考えずに選びました。
そうしたら、ある一人の甥っ子は とくにこの本が気に入って、幼稚園の頃から くりかえし、くりかえし、わたしが会ったときには 必ずこの絵本を読んであげるということになりました。
何度も何度も読んで、わたしも 所どころ暗記するくらいになったのですが、何度読んでも、ふっと涙の出る箇所があります。そういう絵本は、わたしにとっては何冊かあって、悲しい涙が出るのではなく、心の中の 奥深いところにある何かに触れる箇所があるのです。
「こうさぎましろ」の場合、サンタクロースのおじいさんが「そうかい そうかい」と言って 主人公のこうさぎましろの言うことを やさしく、しずかに聞いてくれるシーンなのですが・・・
この部分を声に出して読むとき いつも目の奥が熱くなるのですが、今日も編集者の方とそのことを話しているだけで そんな気持ちになりました。
そのシーンに表れているのは 無条件で 相手を受け入れるということ、無条件で 相手の過ちをゆるすということ・・・そんなふうに感じます。
読み聞かせているわたしが そんなに感動しながら読んでいることに 甥っ子は気づいてなさそうなのですが、とにかく、 彼もこの絵本が大好き。そういうメッセージが根底にこめられているこの絵本の世界は、子どもにとって、 とてもあたたかく 安心できるんだろうな、と思います。
いつの日か、彼がおとなになったときに、この絵本のどんなところが そんなにも好きだったのか、彼から聞いてみるのが、今からたのしみです。
MOEのクリスマス特集、発売は11月かな。。。LINNETをご紹介くださるページに、絵本のことも載っています。とても素敵な写真も撮っていただきました。よかったら、みなさんご覧になってくださいね。
今日貼った写真は 今日の話題と直接は関係ないけれど ベルギーのフラックス・ミュージアムの入り口にあったマリア像の写真です。
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
New archive
BlogArchives:
- 2014 November (2)
- 2014 October (9)
- 2014 August (2)
- 2014 May (1)
- 2014 April (1)
- 2013 July (1)
- 2013 June (1)
- 2012 March (3)
- 2012 February (3)
- 2012 January (4)
- 2011 October (3)
- 2011 September (3)
- 2011 February (2)
- 2011 January (3)
- 2010 December (1)
- 2010 October (3)
- 2010 September (3)
- 2010 August (3)
- 2010 July (6)
- 2010 February (2)
- 2010 January (5)
- 2009 June (1)
- 2009 May (3)
- 2009 April (3)
- 2009 March (3)
- 2009 January (1)
- 2008 December (2)
- 2008 September (1)
- 2006 November (2)
- 2006 October (1)
- 2006 August (3)