Archive for January, 2010

* 春の七草

2010/01/26 | Filed under アート | Tags .

せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ。

もう七草がゆの日はとっくに過ぎましたが。。

道ばたや庭では、そろそろ はこべがぐんぐん のびていますね。

みずみずしい日本の野の草たち。

先日の韓国料理教室のときに伺ったのですが、たとえば同じ白菜でも、韓国は気候が乾燥しているので、もっと固く身がしまって、また味も濃いのだそうです。

それにくらべると日本の気候は、湿気が多く、野菜もやわらかくて水気が多いそうです。そして、何でも朽ちたり腐ったりするのが、日本の方がずっと早いそうです。

それを聞いて,なんとなくおもったこと。

日本には、スッキリとして、枯れていて 透明なかんじを好むテイストが いつもみんなの気持ちの根底にあって、どこか つねにそこに戻っていく部分があるように思うのですが、そういう感覚は、生まれ育ったこの土地の「水分の多さ」に由来しているのかもしれません。

風土というものに、心はずいぶん影響を受けるんだなと。そんな気がしました。

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* スカボローフェア - 妖精のいたころの音楽

2010/01/18 | Filed under 音楽 | Tags , .

個人的にもgoogleやwikipedia , LINNETではPaypalと、アメリカで開発されたインターネットのサービスなしでは 毎日が暮らせないという生活になったことに気づかされます。。。

アメリカから発信される文化/文明が、世界の大部分をおおうその前には、世界の大部分が大英帝国の領土だという時代がありました。なので、1世紀強のあいだ、英語は世界のメジャー言語です。いま、英語圏から発信されるサービスの多くは,世界のあちこちで同じように手に入るというのがウリとなっています。外国でスターバックスやマクドナルドの看板をみつけたときには、ホッとしてしまったりして。

でも、ときどき、感じてみたくなるのです。「英語圏文化」が、まだ「辺境」の場所の「フォークロア」だった時代、「ブリテン島」が、深い森におおわれていて、森にはいろんな妖精が住んでると みんながおもってた。そんな時代が,その前にはあったんだなあ、、、ということを。

で,イギリスやアイルランドの民謡を聞いたりします。

たとえば、サイモンとガーファンクルでも有名な「スカボローフェア」はイギリスの民謡だそうです。特徴的なフレーズの「パセリ,セージ,ローズマリー,タイム」は妖精に悪さをされないようにするための呪文だとも言われています。日本でいえば、ほとんど「南無阿弥陀仏」に近いのかな。旋律も,妖精の住む深い森に似合いそうだし。。。

Steeleye Spanというバンドの The Blacksmithという曲,学生時代にくりかえし聞いたなつかしい曲ですが、これもスコットランドの民謡だそうです。Blacksmithは「鍛冶屋」。鍛冶屋の男の人と恋に落ちたけれど、裏切られた。という失恋の歌。Steeleye Spanのほか、いろんな人が歌っています。

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* ポーリー,おはなのたねをまく

2010/01/18 | Filed under | Tags , .

3月中旬に、翻訳をてがけた本が出版になります。「ポーリー おはなのたねをまく」PHP研究所 文 シルヴィー・オーザリー=ルートン  絵 ミリアム・デルー 訳 前田まゆみ  です。ねずみの子 ポーリーが、おじいちゃんにたのまれたお花を育てるのですが・・・?入園のお祝いなどにも良さそうなかわいい本なので、ぜひ、読んでいただけたらうれしいです。

原書は ’La mission de Séraphine ’,ベルギーの絵本です。

(↓うちのPCで見る限り,音声大きめです。音を小さくしてから、ご覧ください。とくにオフィスでご覧の場合)


Lectomaton, La mission de Séraphine, Luton et Renard
アップロード者 lectomaton.

原書はフランス語ですが、仏語だけから直接訳したわけではありません。。。英訳もあったのでございます。

翻訳のしごとは 楽しいだけでなく,他の作家さんの絵本の世界にそのまま入り込むので、かなり勉強にもなります。2月3日発売の白泉社 MOEの綴じ込みブック・イン・ブックでは、エミリ・ディキンスンの詩をいくつか訳出しました。絵本や詩は、ことばが少ないものですが、少ないだけに、逆に難しいことがあるというのも痛感しました。でも、とてもやりがいを感じます。

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* 金裕美先生の韓国料理レッスン

2010/01/12 | Filed under おいしいもの | Tags .

昨日,「おしゃれ工房」などに出演されている、金裕美先生の韓国料理1日レッスンに伺いました。

メニュはキムチ,キムチ鍋,魚介たっぷりのねぎ焼き(チヂミ)、それから干し柿のデザートです。

じつは、わたしは激辛が苦手。でも、金先生のキムチはあっさり味で辛くないと聞き,参加させていただいたのです。

金先生はソウル近辺のご出身とのことで、韓国では北へ行くほどうす味になるそうです。そして評判のキムチは、大根の千切りをくわえ、鯛醤やアミの塩辛のみでうまみを加えた,あっさり透明なお味で ほんとうにおいしかった。そのキムチで作るキムチ鍋のスープもまた、やわらかなうまみたっぷりの絶品でした。

お料理にはとにかくふんだんに野菜が使われ,また唐辛子も韓国産の「甘口」のものが使われていました。日本の鷹の爪のような、あのピリピリする辛みがなく、噛むとほんのりと甘みがあり、しばらくするとかすかに辛みが染みだしてくるような、奥行きのある味が印象的でした。韓国料理というと,つい焼き肉というイメージがありますが、じつは山菜料理や野菜料理など,植物性の食材を活かした料理法が、とてもゆたかだということです。

ちなみに,わたしたちはつい「チゲ鍋」と言ってしまいますが、ほんとうは「チゲ」は鍋料理とは少しちがうそうです。チゲは汁物の大皿料理をさしていて、たとえば、おでんを,大皿に入れてテーブルにサーブしたような感じのものが、正しいチゲだそう。日本で言ういわゆる「鍋料理」は「チョンゴル」とよぶのが正しいそうです。フムフム。

そして、余談ですが、先生にある本のコピーをおみやげにお持ちしました。

野の花えほん」のために文献サーチをしていて、どうしても韓国語の植物名を知りたくて、でもハングル語が読めず困っていると、ご近所友達で京大の人文科学研究所におつとめのYさんが(Y先生とよぶべきかも)、人文研の蔵書から借りて来てくださった「鮮満植物字彙」という本です。昭和7年に刊行されていて、牧野富太郎さんも参照されていたらしい古い本ですが、日本語,ハングル語,中国語で植物名が記され,ローマ字で発音ものっているので、字が読めなくても読み方がわかるという素晴らしいもの。このように3つの言語で照らし合わすことのできる本は、現在でも皆無なので、ほんとうに信じられないくらい貴重な文献なのです。

700ページくらいもある本ですが、又貸しになってはいけないので、わざわざYさんにうちにお越しいただいて、一緒にコピーにおつきあいをいただいてしまいました。ずいぶん時間もかかって、そしてついおしゃべりの方に気がそれて、途中失敗してやり直したりして。

そんなこんなの大事な文献ですが、これを手にできた喜びを 金先生なら 共有してくださるにちがいない。と思い出し,もう一部さらにコピーをとりました。というのも、金先生もお料理や食材について韓国や日本の歴史と合わせて研究を重ねておられて、以前お会いした時に,韓国の山菜にする植物名と日本語名をなかなか照らし合わすことができなくて、とおっしゃっていたからです。その悩み,わかる!わたしはその逆方向の悩みなんですけれども、植物の写真だけでは、案外特定できなかったりするのですよね。(アンド わたしにはハングルが読めない)

それで昨日お料理教室の機会に、その本のコピーをお持ちしたら、すごーくよろこんでくださって、思わず二人で喜びのハグしてしまいました。(こんなこと だれかとしたかった)ピョンピョン飛んでもよいほど、それくらい この本はうれしい本なのです。

本のもつ力や意味って、ほんとうに大きいものです。Yさん、ありがとうございました!!

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* 2010年 あけましておめでとうございます

2010/01/04 | Filed under 生活 | Tags .

うう~昨年も、ふたをあけてみれば後半にブログの更新がぜんぜんできませんでした。。。

自分で自分を分析してみると,キーボードで入力する文字の世界に入ると,なんとなくかしこまってしまうというのでしょうか。LINNETのお客様に毎月更新で発送時に同封させていただいているニュースレターは、未だに手書きで作っておりまして(じつは手書きしたものをスキャナでとりこんで、PCでレイアウトしたりしているのですが)、なんだかそちらの方は,リラックスして書けるので、いっそのこと手書きの画像をスキャンして載せようかなと思ってみたりしつつ、せっかくなので、もうすこしこのスタイルでがんばってみようと、気分を新たにしました。

こんなわたくしですが、みなさま どうか、今年もよろしくお願いいたします。。。

↓今年は虎年ということで、トラ猫の写真を。。。(じつは虎年でなくても載せたかったのでした。猫にご興味のない皆様,おゆるしを)

以前にLINNETのニュースレター「よもやまばなし」に書いた,のら猫親子の、子供たちです。(もう1歳弱ですが)手前がチッチ,2.6kgくらいのチビ猫です。うしろに控えているのが兄貴(弟かも?)トラ次郎。チッチより二回りも大きく,いつも妹(姉?)のごはんを奪う以外は、フレンドリーで性格のいい奴です。(photo by 夫)

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