* 同じ穴のむじな?

2010/08/11 | Filed under 動物 | Tags .

1週間ほど前の話になるのですが、夜とても遅くなってしまって、夜中の2時頃、外猫(ご近所の方と共同で世話している、町内にすみついてる野良猫親子)にご飯をあげました。いつも、私は玄関の中に猫を呼び入れて、玄関のタタキの所でご飯をあげます。で、暑いので扉(引き戸)は30cmくらい開けておいたのですが、そこに、上の絵のような動物が近づいてきて、目が合ってしまいました。私もびっくりしたけど、向こうもギョッとして凍っています。

犬でも猫でも、イタチでもキツネでもない動物。猫よりは肩高が少し高め、まだ大人になりきってない若いときの柴犬か、ビーグルくらいの大きさ。私はとっさに「子タヌキだ」と思ったのですが、顔はグレーっぽくて、タヌキにしては若干細長い顔で、体はまんまるでした。

もっとよく見ようと玄関から外に出ると、動物はころんころんの体で全速力を出し、一目散に道路を走って逃げて行きました。その方向には、下鴨神社の糺の森。(徒歩5分)

キャットフードの匂いにつられて近寄ってきたのだと思いますが、私の家は、森に近いとは言え、かなり普通の住宅街の中にあります。こんな所を、夜は野生動物も徘徊しているのですね。ちなみに猫は、最初は気づいていませんでしたが、私について外に出て来たトラ美ちゃん(お母さんの猫)は、動物に気づき、ちょっとだけ威嚇しました。でも、相手の方が相当動揺していることもあり、猫の方は余裕です。どうも、始めて遭遇したというわけではないのかも。

糺の森にはタヌキがいると聞いたこともあり、みんなに「タヌキがきた」と言いふらしてしまったのですが、なんだかタヌキでないような気もしてきました。後でいろんな写真を見ると、たしかにタヌキの子にも似ていますが、何となくアナグマの方が近いようで、自信がなくなってきてしまったのです。顔がわりと細長く見えたこと、鼻のさきっちょがやや丸っこく、目が離れていたあの顔、もしかしたら、アナグマかもしれません。目元の黒い模様は、あまりハッキリしていなくて、顔全体がグレーっぽかったのですが、タヌキもアナグマも、いろんな写真を見比べると、個体によってはそういう感じの毛色のものがあるようです。生態としても、タヌキがいるならアナグマもいてもおかしくないですし。でも、、、やっぱり子タヌキだという最初の気持ちも捨てきれず、真相は闇の中。

ちなみに、後で 「まさか猪ではないよね?」と、自問自答してみたのですが、大きさから言っても、毛がふさふさしてたことから言っても、猪ではないと思いました。私の出身地、神戸ではよく町中に猪が出没するため、猪も見たことがあります。あの大きさで、猪だったら、たぶんまだ「うり坊」なのですが、そんなしましま模様でもなかったですし、やっぱり猪の可能性はなく、タヌキかアナグマかどちらかだろうと思います。

「同じ穴のむじな」ということわざにもある「ムジナ」と呼ばれる動物は、タヌキをさすとも、アナグマをさすとも言われています。やっぱり、タヌキとアナグマは、昔から識別がむずかしかったのだな、と実感しました。

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