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* 今日の大失敗:猫の砂でトイレが・・・

2011/09/14 | Filed under | Tags , .

夏もおわりになって、京都ではまた 昼間は真夏日の毎日です。朝晩はすずしいので、まだマシですけれど、なんだか頭ははっきりしない日々がつづきます。

今朝、スッキリしない起き抜けの頭のまま、夫のお弁当に入れるおかずは あれとこれと・・・とか考えながら、猫のトイレを掃除したら、トイレが詰まってしまったのです!

うちでは、ふだん「ひのきの砂(トイレにも流せる)」というのを使っているのですが、切らしてしまい 流せる紙の砂というのを 一時的に使っていました。その砂は、よくふくらむので もともと詰まりやすい気がしていたので、流すときは少しずつ、といつも注意していたのです。けれども、今朝は 頭がぼーっとして、3箱のトイレの中の、猫がおしっこをして固まった所をいっぺんに全部流してしまったら、途端に詰まってしまって、なんとあふれ出てしまったのです(涙)

そして、詰まった所は、もう、何をしても駄目。

何度も何度も、自分で水をかきだして、バケツで勢いよく流すことを繰り返してみましたが、それも駄目。

で、汗だくになって、あふれた所を拭いていると、ゼラチン状の物質があるので、「ゼラチンならお湯で溶けるかも?」とお湯を入れようとしたら、夫が「実験してからの方がいい!」と後ろで叫んでいます。それで実験して、きれいな猫砂少量の一方にお湯、もう一方には水をかけると、お湯の方では、水以上の早さで水分を吸収して固まるということがわかり、すんでの所でセーフでした。

それで、頭の回転の遅いわたしは、ここでやっと、このゼラチン状の物質は、ふつうの食べるゼラチンではないことに気づき、猫砂の袋で原材料を確認すると「高分子吸水性ポリマー」と。。。

吸水性ポリマーってよく聞くなあ。そういえば福島第一原発で汚染水をとめるために投入したけど効果なかったっていうアレ?で、ポリマーが化学的にどういうものなのかは、おいといて、水の温度のちがいだけで、ずいぶん反応の違いがあるのがわかったので、何かこのポリマーを溶かすことのできる物質があるのでは?と思いつき、吸水性ポリマーの性質について、ネット検索してみました。すると、「ナトリウムで分解する」と書いてあります。

分解するといっても、実際には溶けているのではなくて、浸透圧で、ポリマーの内部に吸収されていた水が食塩側に戻ってくるという作用なのだそうです。でもとにかく、ポリマーは縮んで水の通りがよくなるはずですよね。そこをジャーっと流せば良いんじゃない?!塩分を配管に通すと言っても、下水なのでいつも塩分は多量に流れているはずだから、それは心配しなくてもよさそうと おもいました。

そこで、アロマ用の塩のストックを出して来て、ボウルで水に溶かして ものすごく濃い食塩水を作りました。何%っていうふうに測れてはいないのですが、塩1と水2くらいで、それでパーッとかきまぜてある程度塩が溶けたくらい、の食塩水です。なめてみると、海水などよりも はるかにしょっぱい、ふつうでは口にできないくらいの食塩の濃度でした。

そしてそれを、何度かに分けて、トイレに投入しました。全部合わせても1リットルくらいしか投入できてないと思いますが、投入して直後から、砂のカスみたいなのが浮上してきて、何となく効いているみたいです。

数分たって、こわごわ、流すスイッチを入れてみました。すると、ふつうに すう〜〜〜っと 流れてくれました!

この吸水性ポリマーは、猫の砂だけでなく、紙おむつやナプキンなどにも使われていて、あとで ゆっくりネットで見てみると、紙おむつを間違えて洗濯機に入れてまわしてしまい、配管にポリマーが詰まった、というときには、食塩を入れてください というメーカーからの提案もあるようです。(私的には、食塩をそのまま入れるより、水に溶かしてあらかじめ高濃度食塩水として投入する方が、作用が早いのではとおもいます、手前みそですが)

それにしても、こういう生活の中にある身近な化学物質は、食塩のような やはり身近にあって単純なもので分解、崩壊させることができるというのは たいせつなことだなと思いました。たとえば火は水で消えるとか、そういったことと同じだとおもいます。

詰まっているのがポリマーだとわかった時、何かすごい薬品でもかけないと、詰まりがとれないのかも、と一瞬心配になってしまったので、食塩で解決した というのは、ハッピーエンドでした。しかし、この騒ぎのせいで、夫のお弁当は作れず。(そのおかずは、私が食べよう)

↓おたすけ高濃度食塩水の残り(塩を入れすぎて完全に溶けてません)

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